発信するときはターゲットを明確に設定しろ!ペルソナ設定しろ!なんて言われても、起業初期はちょっと困ってしまいますよね。
特にセラピストは「わたしのやってるのは全世代・性別不問で効果出せるんですけど…?お子さんからお年寄りまでいけるし、お客さんの属性で分け隔てなどしたくない。それに自分の可能性を狭めることになるのでは?」と思ってしまいがちです。これは基礎化粧品を販売されている方や、カウンセラーさんにも当てはまるかもしれません。
ブログ読者のペルソナ設定はなぜ大事?
老若男女問わず効果出せるのはいいことです。だけど、メインターゲットの世代・性別は明確にする方が、発信に方向性が出て確実に届くのは事実です。
街を歩いていても若者向けのお店と感じられる雰囲気の店舗にはわたしは入らないし、視線をちらっと向けるだけで次の瞬間には却下しています。デパートの催事場を通りかかっても、「あ、おばあちゃん世代の服ばっかり」と判ったら素通りします。人はそういう無意識での判断で、情報を取捨選択しています。ネット上の情報も同じようにして「自分に要る/要らない」で決めています。
事実からペルソナを決める
「だけど自分ではお客さんを選べない」と思う人は、既存客の社会属性を調べましょう。性別・年齢・職業・住居形態・趣味・嗜好などなど、細かくわかるほどいいです。いちばん分布の多い人たちがあなたの主要顧客で、ファンになってもらえる可能性が高い人たちです。
自分の頭の中で「30代から50代の女性が多いな」と漠然と思い浮かべるのはダメです。これは面倒でも手書き、エクセルやスプレッドシートなどを使って事実を把握してください。
事実が把握できたら、最も多い顧客層に向けての発信を、意図してやってみてください。(僅差で決めがたい・データが少ない場合は、施術との相性がよくて、かつ、コミュニケーションのうえでもいいお客様だと感じた人の社会属性で決定します。)




検索キーワードや読まれやすい文字数は社会属性で異なる
主要顧客層が探しやすく読みやすい記事を書くというのが、ウェブ集客では重要なポイントとなります。
正しい日本語であっても死語状態の語句を見出しに使ったら、若い世代には全く届きませんよね。なぜならそもそもその語句で検索されないからです(語彙力の問題)。また、語彙量も、世代や社会経験、学歴、職種などによって変わります。
大学入学とともに子どもが一人暮らしを始める際に、親が「仲介業者に騙されたらいやだなぁ」と思って情報を検索する場合と、18歳前後の子が自分で検索する場合とでは使う語が違います。40代の親なら「賃貸仲介業 悪徳」などで検索をかけますが、10代後半の子では「賃貸 業者 見分け方」など、語彙が少ないためにいくつもの単語の組み合わせで検索をかける傾向があります。
これはその分野の初心者/プロでも同様です。
あなたがプロ向けの講座やワークショップを提供している場合は、プロ向けの語句で告知記事を書くので差し支えありませんが、もし、対象者を一般人や類似する他業種の人にまで広げるなら一般的な語句で告知文を書きましょう。
文字数は記事を読み終えるまでにかかる時間を左右します。
産後ケアに強い自分のメインターゲットはお母さんたちだとわかったら、子育て真っ最中のお母さんたちには長文はなかなか読んでもらえないと容易に想像できると思います。
パソコンの前にゆっくり座ってじっくり記事を読めない人がメインターゲットだったら、普段は1記事は1,000文字前後に簡単にまとめるのがいいでしょう。SEO対策的には、時おり3,000文字ぐらいの記事を織り交ぜる感じが最適です。
もっと詳細な「どの記事が読まれている」「どの記事で離脱されてしまう」といった情報が見たい場合は、Google アナリティクスの設定をし、サーチコンソールを覗いて検証しましょう。
Googleアナリティクスとサーチコンソールの設定については、別記事でお伝えします。
・主要顧客の社会属性を知る
・主要顧客の社会属性で記事タイトルや見出しの検索語や文字数を決める
・主要顧客層が探しやすく読みやすい記事を書く