検索エンジンは文章の類似度もチェックしているので、たとえ自分の昔のブログであろうとも、文章の使い回しには気をつけようという記事を先日書きました。
検索エンジンからの評価を下げてしまう要素は様々ありますが、素人がやりがちな間違った内部対策について今日は書きます。
サイトの内側(コンテンツの充実度、適切なキーワード設定、わかりやすいサイト構成、タグを用いた文章構成等々)で施す検索エンジン対策のこと。SEO対策の基礎を作る。
記事に無関係なキーワードをメタキーワードに書いてませんか
メタキーワードとは、ページ内容を的確に表す単語のことです。
ホームページビルダーのようなソフトなどを使ってhtmlタグを使って自分でサイトを構築している場合、メタキーワードの設定をページごとにやりましょうという指導を受けたかと思います。なぜなら、2000年ごろまでは多くのクローラー(ネット上を周回している、検索エンジンのボットのこと)が、このメタキーワードを頼りにページに書かれている内容を認識していたからです。WordPressのSEO対策用のプラグインのほとんどに、今でもこの設定が含まれています。
メタキーワードとは?どのように設定するのか?
メタキーワードはこんな具合に設定します。
<meta name=”keywors” content=”seo対策,内部対策,メタキーワード,…”>
このメタキーワードには数に上限がありません。それを悪用して、ページ内容とは関係がない語句まで記述して検索エンジンを欺こうとするやり方が流行った時期がありました。
メタキーワードのNG記述例
たとえばわたしはロルフィングという手技を生業としていますが、ロルフィングとは直接関わりのないバレエ鑑賞の感想だけを記事として書いた場合、メタキーワードは下記ぐらいが妥当となります。
<meta name=”keywors” content=”バレエ,ダンサー,身体”>
ところがこれに「やっぱり本業だしロルフィングについてのホームページなんだから、ロルフィングも入れておきたいよね!」などと思って「ロルフィング,セッション,10シリーズ,…」などのキーワードも突っ込んでしまったら、それは不適切です。(ロルフィングやロルフィングのセッションと絡めてバレエを論じるような内容だったらOK)
ページの主題と関係する単語だけ入れるのが正しいのですが、htmlとcssによるホームページ作成が圧倒的主流だったころには、ここにキーワードをモリモリ入れるという、姑息な内部対策が流行ってしまったのです。
Googleはメタキーワードを無視している
ところがそのせいで、メタキーワードがあてにならぬということを検索エンジンも学習し、今やGoogleはメタキーワードは評価対象に含めないようになっております。
Google社の公式見解(2009年9月21日)を引用します。
https://webmasters.googleblog.com/2009/09/google-does-not-use-keywords-meta-tag.html
Because the keywords meta tag was so often abused, many years ago Google began disregarding the keywords meta tag.
訳:「メタキーワードタグがあまりに不適切に濫用されたせいで、何年も前からGoogleはメタキーワードタグを無視するようになりました。」
日本語での参考記事:「メタキーワード(meta name=”keywords”)はSEOに重要なのか?」
https://webkikaku.co.jp/homepage/blog/seo/meta-name-keywords/




主要コンテンツのテーマとは無関係な語句をメタキーワードに書いているようなサイトの評価を、積極的に下げる・検索結果に表示しないという措置を、検索エンジンがもしとるようになったら(おそらくそれはないと思いますが、「絶対」はあり得ません)…ということまで想定して、コンテンツを製作する時の作業の指針を明確に決めておきましょう。
「記述は適切に。語句数は3つまで」と決めると、毎回頭を悩ませることもありません。
(余談ですが、サイトを構築する時には、このようなルールを明文化して共同制作者と共有するのが望ましいです。コンテンツを作成する人によってバラバラな方針で適当にいろんな投稿やページが作られてしまうと、結果として閲覧者にとって見づらい仕様になり、検索エンジンからも整合性のないサイトとして低い評価を受けます)
また、画像のalt属性(代替テキストを書くところ)に妥当とは言い難い検索キーワードを含めるのもスパム行為にあたります。これもやめておきましょう。
・メタキーワードに記事内容と直接関係しない語句は記載しない
・メタキーワードはGoogleは見ていない
・メタキーワードの運用方針を決めて守る