スニペットを見直してクリックされるページにしよう

20200228アイキャッチ画像 ウェブ構築の基本

検索上位なのにクリックされない

検索結果では上位に表示されるんだけど、その割にウェブ経由での申し込みが少ない。そんなご相談もあります。複数の要因が絡みあっている場合も多いですが、「最初にスニペットを見直してみましょう」とご提案しています。

スニペットとは

検索結果一覧に表示される

ページタイトル|サイト名(※60字まで)
ページURL
そのページの説明文(※120〜160字)

の、ひとかたまりを「スニペット」と呼びます。
スニペットを意図的に編集したことがないのなら、これからは編集するようにしましょう。

スニペットはなぜ重要?

例えば「ギックリ腰 吉祥寺」のようにかなり痛くて緊急性が高い症状で検索をかけた人がいて、それで検索上位に表示されているとしても、検索結果に表示される情報(文章)が訴求力に欠けていたらクリックしてもらえません。

スニペットの見た目印象例画像
もし自分が今、ギックリ腰で悲鳴を上げながらスマホを操作している時にこのふたつが並んでいたとしたら、どちらをクリックしたいですか?
明らかに前者ではないでしょうか。
ギックリ腰を起こして、今まさに苦しんでいる人が最も知りたい情報がぎゅっと詰まっています。今日施術してもらえるのか?支払い方法は?予約はどうやって?自宅にも来てもらえるの?どれぐらいで治りそう?そんなことが全部わかる記述になっています。
「ニーズに応えてもらえそうだ」と感じてもらうと、クリックされやすくなります。

スニペットに表示される文章を編集する

最初に、自分がどこに書いた文章がスニペットに表示されているのかを、実際にページを開いて確認してください。
ページの説明文は、ブログ投稿やWordPressの固定ページの最初から160文字までが自動的に表示されているはずです。htmlとCSSで作っているページなら、<meta description>のタグで囲われている箇所が表示されるようになっています。

自動的に160文字までが表示されるんですか?書き出しにすごく気を遣いますね
無料ブログサービスなどでは、ここを毎回自分で設定できない仕様かもしれません。
わたしはWordPressを使っているんですが、どうしたらいいですか?
WordPressならAll in one SEOというプラグイン(無料)を使えば編集できますよ。実際にはこんな感じの編集画面です。
All in one SEOによる編集画面の画像

自分で編集した説明が優先的に反映されます。ここは何度でも編集可能ですから、後日アクセス解析を見て改善したり、よく読まれている記事の説明文を自分で手本にして再生産したりができます。

なお、160文字以内に投稿内容を「余すところなく詰め込んで要約しなくちゃいけない」わけではありません。ここはつかみの文章ですので、情報を探している人がクリックしたい/先を読みたい気持ちになるかどうかという視点から、文言を工夫しましょう。練習と試行錯誤あるのみです。

ページタイトルと説明文はSEO対策的にも重要

閲覧者に対する配慮という以外にも、SEO対策的にもスニペットに表示される「ページタイトル」と「説明文」は無視できない要素です。(URLとサイト名ももちろん含みますが…)
ページタイトルと説明文は、検索エンジンに「このページはこんな情報が書いてあります」と認識してもらう必要があります。具体的かつ一般的な単語と表現をもりこんで活用しましょう。

抽象的な表現や奇を衒った言い回しは検索エンジンには通用しません。
例えば「内臓マニュピレーションのワークショップに参加して、非常に興味深いことをいくつも学んだ」という記事を書くとき、「神秘の世界 指先で触れる生命の拍動」のようなタイトルでは、このページの主題が情報として伝えらえません。感動や詩的感性を否定しているわけではありませんが、検索エンジンには、冗談や芸術的感動、詩的表現の素晴らしさを理解する感性は備わっていないのです。

一般的な単語を使うのがよいとお勧めするのは、情報を探す潜在顧客は、専門用語に不慣れな一般人だからです。あなたの主たる顧客層が専門家集団であるなら、専門用語を使って結構です。

クリックされた後の集客動線も見直そう

検索上位に表示されるというのはプロセスに過ぎません。仮にクリックしてもらえたとしても、その先に表示されるページが見づらかったら、お申し込みに至らず離脱されてしまいます。
よくありがちなのが、このような不親切設計です。

集客動線ぶっちぎりの例
  • メニューバーが英語だらけ
  • 「ご予約はこちら XXX-XXX-XXXX」というCTA(call to action:〇〇してくださいという呼びかけの表示)がヘッダーにない
  • メニューページに予約や問い合わせのためのボタンがない
  • 地味な色と小ささゆえに電話アイコンもメールアイコンも目に入らない
  • 決済方法やアクセスのページがメニュー詳細ページからリンクされていない

 

スマートフォンからみているなら、いま目の前に開いている画面の中で予約ボタンや電話ボタンがあって行動できる方がスムーズです。パソコンから編集作業をしていると、ついこれを忘れてしまいます。スマホユーザーは、後ろで開いているブラウザのタブを表示させる術すら知らないことがあります。常に「いまこの画面で申し込めるかどうか」で集客動線をチェックしましょう。
こういう手ぬかりには自分では気がつけないものです。友達や同僚は遠慮して正直なフィードバックをしてくれないので、他人のサービスを利用してガッツリと見直すことをお勧めします。

まとめ
・クリックしてもらうためにはスニペットに工夫する
・スニペットの魅力はページの「説明文」で決まる
・クリックしてもらった後の集客動線を整える